2015年11月17日

大切なことは


書道を平成19年7月にはじめました。
8年間も経つんだなぁとか、
まだ8年しかやってないんだとか
複雑な気持ちで書いてます。

去る9月28日に、私の大切な書道の先生
田口香淋先生が永久の眠りにつかれました。
忌明けの四十九日が過ぎ先生への追悼の意味も込めて書き残しておこうと思います。

8月半ばに入院をされた時は人工透析をするための短い入院になるはずでした。
その間に熊本県の連盟展に出品するための作品作りに四苦八苦し、一時退院された後もまた入院され、初出品にも関わらず奨励賞をもらったので、報告するためとかで、病院に何度かお見舞いにも行きました。

やっと退院され帰って来られたので顔を見たくてお宅を訪ねました。
表彰式の様子を話したり、天草書道展の事を話したり、これからまた頑張りますとお話して帰りました。

後で思えば痩せられてて、顔色もあまり良くなかったかもしれません。
けれどまさか、その後2日後に亡くなられるなんて思いもしませんでした。

亡くなられた日、知らせを受けても全然信じられず、間違いだと思ってました。
娘さんから母が今朝方亡くなりましたと聞くまでは。

背の小さな可愛い先生でした。
身体も弱くて頼りなげでしたが、書道の力は凄く東京の大学で書道を勉強され、高校でも教鞭をとられてました。
惜しみなく自分の知識を教えてくださいました。
作品は身体に似合わず大きな字で、私もその通りの字になってます。
書道の楽しみを教えてもらいました。
好きなお酒も我慢して作品作りをする位書道が大好きになりました。

先生がいなくなった今、私は書道続けていく自信も気力もなくなったと思いました。
夫に、もう書けないと言いました。
先生が悲しむよと言われても
無理だと、思いました。

お葬式の後で何人かの大人の生徒さん達が、今後どうするか話し合いをしたいと言われました。
書道を続けたいというお話でした。
私は自分が続けられるか分からず、続けるには八代におられる江口幹城先生の元に通うしかないと思ってましたので、他の方々の事を全然考える余裕がありませんでした。
ずっと年配の生徒さんがせっかくの田口先生の教室が無くなるのが嫌で、何とか残して欲しいと言われ、私は自分の事しか考えてなかったので、恥ずかしいと同時に書道に対する気持ちが何て小さかったんだとショックでした。

それから、
色んな出来事をクリアして、
現在、書道愛好会みたいな形で皆さん10名程度で練習会をしています。
本当に恐縮ではありますが、
必要な方には先生の教えを思い出しながら少し指導らしいこともさせて頂いてます。

今月からは月一で、江口先生の熊本教室に通わせて頂いてものすごく勉強になってます。
天草書道展の作品も出来上がりました。
ずっと筆を握ってたここ一ヶ月半、振り返る時間がやっとできました。
また、改めて書道の楽しさを噛み締めてます。

田口先生に感謝の気持ちと安らかな眠りを願って。








  
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Posted by 光風  at 00:29Comments(8)書道